インターネットで速読について調べていたら「本当に読んでいるのか」といった疑問や「うさんくさい」「嘘だ」という意見が出てきますよね。
こうした疑問をお持ちの皆さんは、どのくらいのスピードの速読を想定されているのでしょうか?
ちなみに日本人の読書スピードは分速400文字から800文字だといわれています。これは平均的な暑さの本なら、読破するのに4時間から8時間かかる速度です。
ちなみに速読のトレーニングを始める人たちは、分速3,000文字~5,000文字を第一目標とする人が多いようです。これは平均的な本なら20~30分程度で読める速度です。
実際のところ、読書家の中には、特別なトレーニングをしなくても、このくらいのスピードで本を読む人はいくらでもいます。
たとえば、マイクロソフトの創業者、ビルゲイツ氏は、肝炎で入院中の3年半で3,000冊もの本を読破したとされますが、1日あたり2.4冊の本を読んだ計算になります。
体調のすぐれない日もあったでしょうから、何らかの速読術を使っていたのではないでしょうか。
今回は、うさんくさい速読と現実的な速読の違いを解説したいと思います。
本当は読んでない?速読が嘘、うさんくさいと言われる理由
「速読って本当に読めているの?」と疑問を持つ人は、おそらくこの動画のようなスピードを想定されているのではないでしょうか?
もちろんこの男性が内容を理解していないとは断言できませんが、「あなたもトレーニングをすれば、彼と同じようなスピードで本を読めるようになれますよ。私のトレーニングを受けなさい」と誘われたら、詐欺である可能性が非常に高いので、断ることをおすすめします。
世の中には、読み方の工夫と生まれつきの才能で、見開き2ページを一瞬で読む(一目で視る)達人もいるそうですが、動画の男性の場合に関しては、本の綴じ目付近は彼の目に触れていないように見えるので、個人的には怪しいのではないかと思います。
「フォトリーディング」は見開き2ページを1~2秒で潜在意識に落とし込んでいく読書法ですが、事前の準備もあり、合計3度以上読み直します。
速読教室は1980年代から存在しており、長年人気の習い事の一つとなっています。子どもの試験対策から高齢者の認知症予防まで、幅広い世代が速読のトレーニングにチャレンジしています。
現在は、パソコンやスマホを使って自宅や電車の中でトレーニングすることも可能になっています。
上の動画の速読トレーニング(速読解Biz)は、月額2,980円で(税抜)で可能です。
自宅のパソコン(iPad)でトレーニングしますが、メールで講師に相談・質問することもできます。※ 対象者は大学生~社会人。
速読の限界は?
分速20,000文字以内の速読はさほど難しいことでもなさそうです。
簡単な訓練をするだけで、だれでも1分間に五千字は楽に読めるようになるし、もうちょっと訓練を続ければ、それを一万字、二万字と増やしていく事も十分に可能なのだ。訓練に苦労や忍耐力はいらない。(引用元:川村式ジョイント速読術)
川村式ジョイント速読術の開発者は、1970年代から速読の研究を続け、日本で唯一速読の特許を取得した川村明宏氏。
川村氏が監修した任天堂DSの「目で右脳を鍛える速読術」シリーズは、ベストセラーになっているので、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。
したがって、分速20,000文字という数字は、多数のサンプルに基づいた信ぴょう性のある数字だと考えられます。
だからといって、分速50,000文字の速読が絶対に不可能だともいえません。
ちなみに1990年には、アメリカのハワード・スティーブン・バーグ氏が分速25,000単語という記録で、ギネスに認定されているそうです。
英語圏のネイティブの平均は200~250wpm(Words Per Minutes)なので、ギネス記録は日本なら分速50,000文字というところでしょうか。
「速読」と呼べるのは一般的にはどのくらいのスピード?
速読には明確な定義はありません。
たとえ3倍の速さでも、資格試験なら同じ時間で3度復習できるか、6時間かかっていた本が2時間で読めるので、本人とってはかなりのメリットです。
読破に6時間もかかる本は、一気に読むことが難しいため、積読(つんどく)になりがちですが、2時間なら映画を見る感覚で一気に読めます。
速読は「一文字ずつ読む」のではなく「かたまりを視る」
読書速度が分速500文字の人から見れば、(速読としては)それほど速くない分速2,000文字、3,000文字でもにわかには信じられないかもしれません。
速読はNHKでも民放でもたびたび取り上げられています。
2011年7月4日、NHK教育「極める!」(佐藤江梨子の読書学)の回では、タレントの佐藤江梨子さんが速読にチャレンジしました。
左がトレーニング前の佐藤さんの目の動き、右が速読をマスターしている吉良さんの目の動きです。
佐藤さんが縦に視線を動かしているのに対し、吉良さんは数行を「かたまり」としてとらえ視線を横に滑らせているのがよくわかります。
日本人の読書スピードが分速800字以内となるのは、子ども頃からの習慣によって、心の中で文章を読み上げて(黙読して)しまうからです。速読の教室ではこの習慣を手放すトレーニングをします。
専門外の書籍は速読しにくい
当然のことですが、単語の意味すら知らない専門書の速読は難易度が非常に高くなります。
しかしながら、速読のできない人が専門外の書籍を読むよりは速く読めます。速く読める分、繰り返せるので、習得した速読術が使えないわけではありません。
速読に向いているのは、ビジネス書、エッセイ、自己啓発書、実用書、教養書、(馴染みの)専門書になります。
熟読と速読の使い分け
作家特有の文体を楽しみたい人は小説の速読には向きません。
主人公を俳優や自分の知人にあてはめたり、五感でイメージしながら、小説を熟読する人は、小説を速読することは無味乾燥だと感じるかもしれません。
本のジャンルによって熟読と速読を使い分けましょう。
速読にも使える!要約サービス「フライヤー」
速読のトレーニングツールには、本の要約サービス「フライヤー」がおすすめ。フライヤーは、月額1,980円(税込)で3,000冊以上のビジネス書の要約が読み放題。
要約は10分にまとめられ、音声で聴く場合は15分です。スマホで要約を聴くこともできるので、通勤時間におすすめ。
要約は実際に本を購入する際の参考にできますし、驚くほど速読を容易にします。速読の後に要約に目を通しても、記憶の定着を助けます。
速読にまつわるQ&A
速読に関して半信半疑な人たちのために、疑問と回答をまとめてみました。
Q. 速読には科学的根拠はありますか?
A. 分速10,000字を習得した受講生(NBS日本速読教育連盟所属)を被験者とした研究で、多くの論文が発表されています。
⑴ 読書能力はトレーニングによって向上する。高度に熟達した速読者では、理解を伴った高速での読みができている事例が示されている。 ⑵ 速読時には脳の音韻的処理(音声化)に関係する部位(ブローカ野、ウェルニッケ野)の活動は低下する。 ⑶ 有効視野は、トレーニングによって拡大する。 ⑷ 速読時には右脳頭頂葉の空間認識領域(右頭頂間溝)が活性化している。 ⑸ 速読の読みには、視覚野や左脳の読書書字中枢(角回)、右脳の空間認識野、さらには視覚野(イメージ中枢)などが関係する新たな理解の脳神経回路が使われていると想定される。 ⑹ 速読時は、前頭葉の活動から見て、集中力が高まっている。 ⑺ 速読能力をトレーニングしている人では、していない人よりマインドフルネス傾向(観察・気づき・受容)や主観的幸福感、ポジティブな気分などは高く、抑うつ傾向は低い。⑻ 速読の訓練期間が長く熟達レベルが高いほど、マインドフルネス傾向や主観的幸福感が高い。(引用元:wikipedia速読術)
(2)により速読習得者は脳内で音声化(黙読)をしていないことがわかる
(3)によりトレーニングにより視野が広がり、数行単位で読めるようになるとわかる(ブロック読み)
(4)(5)により速読で右脳が活性化しているとわかる
(7)(8)により速読のトレーニングをすれば、主観的な幸福感が高まることがわかる
Q. 速読の「からくり(しくみ)」は?
A. 速読のからくり(しくみ)を簡単にまとめます。
- 速読を習得した人は、1行から見開き2ページまでの「ブロック読み」をする
- 単語すらわからない専門外の書籍の速読は困難である
- 目次、まえがき、あとがきには、あらかじめ目を通した方が速読がしやすい
- 要約に目を通した方がさらに速読がしやすい
- 読書後、要約を作成することで記憶が定着する
- 眼筋トレーニング(目を速く動かし視野を広げるトレーニング)の効果には賛否あるが、実際に眼筋トレーニングで速読を習得している人が多数存在する
- 眼筋トレーニングで視力が回復したとする口コミが多数ある
- 同じジャンルの書籍でトレーニングをした方が上達が速いとされる
- トレーニングの有無にかかわらず、読書量が増えると読書速度は速くなる
Q. 速読を「気持ち悪い」と思う心理は?
A. 速読のできない人からすれば、本当に読めているかどうかわからない点がモヤモヤするようです。
Q. 速読のデメリットは?
A. 速読のデメリットとしては、
- 中途半端な速読では理解度が落ちる場合もある
- 作家の文体を楽しみたい人には不向き
- 単語すらわからない専門外の書籍は読書スピードが大幅に落ちる
が考えられます。
本当に読めている速読、読めているかどうかうさんくさい速読がある
1冊を数秒で読む速読については、内容をしっかり理解しているかどうか怪しいと思います。
ただし、一文字一文字頭の中で音読する(黙読)から、数文字から数行をかたまりとしてとらえる(視読)に変えるだけで、平均的な速度から10倍以上の速さにスピードアップできる可能性は十分あります。
速読は1970年代から研究され続け、日本中に3,000ほどの教室もあります。食わず嫌いはもったいないですよ。
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速読解Bizは、25年以上前から日本全国で速読教室を運営している日本速脳速読協会が開発したメソッドで、教室と同じトレーニングが自宅でおこなえます。
大学生と社会人が対象。申し込みはスマホからでも可能ですが、パソコンとiPadでトレーニングします。
【日本速脳速読協会】TERRACE(テラス)の速読を自宅で受講できる!大人と大学生対象の速読解Bizとは?【料金や口コミも!】 |
②『川村式ジョイント速読術』は任天堂DSで有名な川村明宏博士のメソッド!
「川村式ジョイント速読術」を開発した川村明宏博士は、日本における速読の第一人者で、日本で唯一速読に関する特許を取得している方です。
川村式速読術の歴史は古く40年以上になります。現在では日本のみならず、アメリカでもシェアナンバー1を獲得。
「川村式ジョイント速読術」は、1日わずか7~10分程度の簡単なトレーニングで、多くの受講生が分速5,000文字から10,000文字を達成。※平均速度の10~20倍以上
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申込はスマホからも可能ですが、トレーニングはパソコンでおこないます。
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速読解Bizと川村式ジョイント速読術は、速読に特化したメソッドですが、ソクノー(SOKUNOU)は、速読力のほかに、速聴力、記憶力も総合的にトレーニング。
所要時間は1日わずか7分間。脳トレは通勤時間にも楽しめます。
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最初に年齢設定ができるので、子どもの利用も可能です。
料金は月々わずか4,980円(税込)。追加のアカウントは1名1,980円(税込)。親子で楽しめます。
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