近年、電車の中やカフェで本を手にしている人をあまり見かけなくなりましたよね。
スマホでも読書ができるため、減ったように見えているだけなのでしょうか?
また、海外ではどの程度の人が読書を日課にしているのでしょうか?
世界的に見て日本人は、読書をする国民なのでしょうか?
今回の記事では、世界の読書ランキングと、文化庁などの世論調査をもとに昨今の日本人の読書事情を確認してみたいと思います。
ただし、各国、同じ環境で同じ属性の人を対象に調査することは不可能です。あらかじめご了承ください。
- 世界読書ランキング!『読書頻度に関するグローバル調査』毎日本を読む人は30%
- 世界読書ランキング!『1週間にどれだけの時間を読書に費やすか』1位はインド、日本はランク外
- 16歳当時の自宅の本の数が、成人後の人生を左右する!(31か国、16万人を対象にした調査結果より)
- 最も幸福度の高い国「フィンランド」の 読書量にも注目!
- 日本人の読書量が減っている!約半数はまったく本を読まない
- 1日に30分以上読書をする人の割合、男性の1位は東京都、女性の1位は栃木県
- 高所得者はスキマ時間を利用してビジネス書をよく読む
- 日本人の読書量は世界的に少ない!読書量を増やすことでさまざまなメリットが!
- あなたの人生を変える速読・記憶術オンライントレーニングおすすめ4選
- 読書に関する情報
世界読書ランキング!『読書頻度に関するグローバル調査』毎日本を読む人は30%
毎日・ほぼ毎日 | 少なくとも週1回 | 少なくとも月1回 | |
---|---|---|---|
中国 | 36 | 34 | 16 |
スペイン | 32 | 25 | 16 |
イギリス | 32 | 24 | 16 |
イタリア | 30 | 26 | 19 |
アメリカ | 30 | 25 | 16 |
ロシア | 29 | 30 | 16 |
カナダ | 29 | 22 | 16 |
フランス | 27 | 21 | 19 |
アルゼンチン | 26 | 27 | 20 |
ブラジル | 26 | 27 | 18 |
ドイツ | 25 | 25 | 18 |
オーストラリア | 23 | 19 | 20 |
メキシコ | 22 | 30 | 24 |
オランダ | 22 | 20 | 15 |
日本 | 20 | 24 | 16 |
ベルギー | 19 | 18 | 20 |
韓国 | 13 | 24 | 22 |
「世界の人々がどの程度の頻度で読書をするのか」については、世界的なマーケティングリサーチ会社、GfKが世界17か国の15歳以上22,000人を対象におこなった調査が比較的新しいもの(2016年夏の調査)になります。
調査方法はインターネットで、各国のオンライン人口の構成比にあわせてウェイトバック集計を実施しています。
識字率については、一番低いブラジルで90.4%(2010年当時)、一番高いドイツとロシアで99.7%(2003年・2010年当時)となっています。※ 2013年のワールドファクトブック(CIA)のデータより
日本の識字率は99.0%(2002年当時)。イギリス、アメリカ、イタリア、フランス、カナダ、オーストラリア、オランダ、ベルギーも、調査した時期は多少異なりますが、すべて99.0%でした。
ちなみに、世界平均は85.9%なので、比較的識字率の高い国17か国の調査ということになりますね。
『読書頻度に関するグローバル調査』の結果(GfK調べ)
- 全体の3割が毎日(または、ほぼ毎日)本を読んでいる
- 全体の6%がまったく本を読まない
- 毎日本を読む割合が最も高い国は中国で、まったく読まない割合が高い国はオランダと韓国
- 高所得層(上位1/4)の35%が毎日(ほぼ毎日)本を読む
- 低所得層(下位1/4)の24%が毎日(ほぼ毎日)本を読む
- 高所得層の3%がまったく本を読まない
- 低所得層の10%がまったく本を読まない
- 「毎日」もしくは「少なくとも週1回」本を読む男性は57%、女性は60%
日本に関する結果(GfK調べ)※上記の表以外の結果
- 本を「ほとんど読まない」人が29%、「全く読まない」人が11%
- 「毎日」もしくは「少なくとも週1回」本を読む男性は46%、女性は41%
この結果から、世界で一番本を読むのは中国人ということになりますが、調査方法がインターネットのため、都市部と農村の経済格差が大きい中国では、農村の状況があまり反映されていないと思われます。ちなみに中国の識字率は95.1%(2010年当時)でした。
2013年のワールドファクトブック(CIA)では、2008年当時の北朝鮮の識字率が日本やドイツよりも高い100%となっているので、やはり正確な結果を出すのは難しいのでしょう。
中国の成人が2021年に読んだ本は一人当たり4.76冊(紙媒体)、3.30冊(電子書籍)
中国新聞出版研究院が発表した第19回全国国民読書調査の結果によると、2021年、中国の成人の書籍や新聞、雑誌、電子書籍などを含めた各種メディアの総合読書率は81.6%と、2020年の81.3%と比べて0.3ポイント上昇した。(引用元:China Radio International.CRI.)
中国新聞出版研究院が、中国162都市、4万2456人を対象に実施した読書量の調査では、紙媒体の書籍が一人当たり平均4.76冊、電子書籍が一人当たり平均3.30冊という結果が出ました。
8割以上の中国国民が読書をしているので、(国民の半数近くが1年に1冊も本を読まない)日本人よりも、中国人は本を読むという結果になりました。
2015年のデータですが、1年間に発行される新刊の数でも、47万の中国は世界第1位。
ただし、国民100万人あたりの新刊数では335になるため、イギリスの2,710、アイスランドの2,628、デンマークの2,326と比較すると多いとはいえません。
ちなみに日本の新刊は76,445で、国民100万人あたりの数は603となります。
世界読書ランキング!『1週間にどれだけの時間を読書に費やすか』1位はインド、日本はランク外
次は、Global English Editingが実施した「世界の人々が1週間あたりどれだけの時間本を読むか」についての調査結果です。(調査は2016年)調査対象者数や属性については言及されていません。
1位はインド人の10時間42分、2位はタイ人の9時間24分、3位は中国人で8時間。残念ながら日本人は4時間6分でランク外でした。
この調査でも韓国が3時間6分で日本と最下位を争っているので、『読書頻度に関するグローバル調査』の結果とおおむねリンクしています。
ただし、インドの識字率は74.4%なので、これが国民全体を分母とする調査なら結果は変わってくると思われますが、日本人の読書時間が短いのはここでも証明されています。
16歳当時の自宅の本の数が、成人後の人生を左右する!(31か国、16万人を対象にした調査結果より)
2011〜2015年、オーストラリア国立大学と米ネバダ大学の研究者らが、31の国と地域で、25〜65歳の16万人を対象にした大規模調査を実施しました。
「16歳当時、家に本が何冊あったのか」が、大人になってからの読み書き能力、数学の基礎知識、ITスキルの高さに影響するという結果が出ました。
調査では、16歳の時に自宅に何冊本があったか、と参加者に質問。その後、読み書き能力、数字、情報通信技術(ICT)のテストを受けてもらった。
その結果、本がほぼない家庭で育った場合、読み書きや算数の能力が平均より低かった。自宅にあった本の数とテストの結果は比例し、テストが平均的な点数になるのは自宅に80冊ほどあった場合だった。ただし350冊以上になると、本の数とテスト結果に大きな関係性はみられなくなったという。(引用元:ニューズウィーク日本版)
16歳当時の本の冊数については、1位はエストニアの218冊、2位はノルウェーの212冊、3位はチェコの204冊で、ヨーロッパの国が上位を占めていました。
世界全体の平均は115冊で、日本は13位の102冊でした。
最も幸福度の高い国「フィンランド」の 読書量にも注目!
フィンランドは、図書館利用率の高い国とされ、人口約550万人の小国ながら、年間6,800万冊が貸し出されています。
国際図書館連盟(IFLA)が2019年度の「Public Library of the Year(公共図書館オブ・ザ・イヤー)」に選んだヘルシンキ中央図書館「Oodi」は、約10万冊の蔵書のほか、雑誌、映画、楽譜、ゲーム、3Dスキャナー、ミシンや刺繍機まで借りられ桁外れの図書館です。
日本人の読書量が減っている!約半数はまったく本を読まない
2019年の2月~3月に文化庁が全国16歳以上の日本の男女を対象に実施した調査でも、実際に読書量が減り、読書量が減っていると感じている割合が増えています。
5年ごとに実施されるようなので、2024年の結果にも注目してみましょう。
日本出版インフラセンターによると、2012年に全国に16,722店あった書店は、10年後の2022年には11,952店と3割も減少したそうです
「スマートフォンの普及で、無料で情報が手に入るようになった」という理由が考えられますが、ネットのみで得られる知識はどうしても浅くなりがち。
1日に30分以上読書をする人の割合、男性の1位は東京都、女性の1位は栃木県
一般社団法人ストレスオフ・アライアンスが、全国の男女14万人(男女各7万人、20~69歳)を対象にした調査(集計期間2018年3月7日~17日)で、「1日の平均読書時間が30分以上だ」と回答した人の割合が一番多かったのは、男性が東京都の25.3%で女性が栃木県の25.5%でした。
一番少ないのは、男性が群馬県の16.7%、女性が宮崎県の15.9%です。
上位と下位の結果は以下の通り。
順位 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1 | 東京 | 栃木 |
2 | 千葉 | 徳島 |
3 | 京都 | 東京 |
4 | 北海道 | 宮城 |
5 | 鹿児島 | 京都 |
↓ | ↓ | ↓ |
43 | 静岡 | 長崎 |
44 | 佐賀 | 岐阜 |
45 | 和歌山 | 鳥取 |
46 | 宮崎 | 滋賀 |
47 | 群馬 | 宮崎 |
読書時間と地域性(人口密度や産業等)の明確な因果関係は見当たりませんが、東京と京都に関しては、男女ともに読書家が多い傾向にあるようです。
高所得者はスキマ時間を利用してビジネス書をよく読む
【調査結果】
① 毎月 1 冊以上読書する 1,000 万円プレイヤーは 6 割以上!
② 1,000 万円プレイヤーは、平均年収層の 3 倍以上ビジネス書を読む
漫画は 8 分の 1 程度!
③ 読書する場所は「公共交通機関(電車、バス等)」「オフィス」が目立つ(調査期間2019年8月・① 30代~50代で年収1,000万円台(1,000万円~1,100万円未満)400名② 20代~40代で年収400万円台(400万円~500万円未満)400名の合計800名)
平均的な年収のビジネスパーソンと年収1000万円以上の高所得者の明確な違いは、ビジネス書の読書量と、通勤途中や昼休みなどの隙間時間を有効利用しているかどうかでした。
「高所得者の方が時間に余裕があるから読書時間が取れる」というわけではなさそうです。
日本人の読書量は世界的に少ない!読書量を増やすことでさまざまなメリットが!
読書にはさまざまなメリットがありますが、スマホの普及等で日本人の読書量は年々減少しています。
読書に関するグローバル調査では、日本が上位にランクインされることはありません。
本を読めばすぐに年収がアップするというわけではありませんが、読書は、読解力、コミュニケーション能力、記憶力、想像力の向上等に効果がありますので、転職や昇格、昇給にも良い結果をもたらすはずです。
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