一口に「ビジネス書」といっても、幅広いジャンルをカバーしているため、十把一絡げには語れません。
簡単にいえば「職業を持つ人(ビジネスパーソン)向きの本」ということになるようですが、この「ビジネス書」に関して否定的な考えを持つ人もいるようです。
今回の記事では、一部の人にビジネス書がネガティブな印象を持たれている原因を考えてみます。
そもそも仕事のできるビジネスパーソンたちは、「ビジネス書」を読んでいるのでしょうか?
「ビジネス書」「自己啓発本」の定義とは?
「自己啓発本」はビジネス書の1ジャンル
「ビジネス書」と「自己啓発本は」の違いがイマイチわからないという人がいるようなので、最初にビジネス書の定義を明確にしておきましょう。
ビジネス書とは
ビジネス書は、仕事(ビジネス)関連の事柄を取り上げた書籍の総称・ジャンルである。ビジネスに関する指南書(ハウツー本)を指すニュアンスが強い。いわゆる「自己啓発書」もビジネス書に含めて扱われることが多い。
ビジネス書と自己啓発書の違い
「ビジネス書」と「自己啓発書」は、特に厳密に使い分けられているわけではないが、ビジネス書は「ビジネス関連の本」を幅広く指す言葉であり、その中でも精神的成長や成功のための心構えといった「自己啓発」をテーマとする本を「自己啓発本」と呼ぶ、といった形で使い分けられてはいる。(引用元:実用日本語表現辞典)
「ビジネス書」とは、ビジネスパーソンに向けた「仕事のテクニックに関するノウハウ本」であり、そのなかでも精神面に特化したカテゴリーを「自己啓発本」と呼びます。
1990年代半ばまでは、経済や経営について学ぶための本が中心でしたが、バブル崩壊以降は「自分を変えること」をメインテーマとする本が人気のようです。
つまり、ビジネス本の中で一番人気のカテゴリーが「自己啓発書」になるようですね。
もちろん自己啓発本の読者は、ビジネスパーソンばかりとは限りません。専業主婦も学生さんもいます。
「EXCELの上手な利用法」や「説得力のある企画書の書き方」「メルカリで稼ぐ方法」などは、ビジネス書ではありますが自己啓発本とはいえません。
書籍のジャンルは明確に分類できない
また、「実用書」や「教養書」というジャンルもありますよね。
これらは読者の対象をビジネスパーソンだけには絞らず、前者は家庭菜園やお料理等の「趣味や生活に直接役立つ書籍」、後者は仏教の成り立ちやルネサンス期の絵画について等、「自分の知的好奇心を満たしたり、文化的、学術的な知識を得るための書籍」です。
学術書や専門書は、教養書をさらに深く掘り下げた内容で、主な読者は専門家です。発行部数が少なく価格が高いのも特徴です。
また、すべての書籍を「一般書」と「専門書」の2つジャンルに分けることもあります。
ちなみに「新書」とは、政治や経済、心理学など専門分野の入門書が多く、サイズはスリムな新書版(105×173mm)で、出版社ごとにシンプルなデザインの表紙で揃えられています。
新書の代名詞とされる1938年創刊の岩波新書をはじめ、新潮新書やPHP新書等があります。
ビジネス書ばかり読む人ってどんな人?
向上心があり意識の高い人が多いでしょう。
とくに自己啓発本を好む人は、現状には満足できず「自分が変わりたい」「環境を変えたい」という気持ちが強く、書籍代は自己投資だと考えています。
小説やエッセイは娯楽だと考え、それらを読む時間があれば自己啓発本を読み、自分を磨く時間に充てたいと考えている人でしょう。
「ビジネス書は読むな!ビジネス書は読まなくていい!」といわれる理由は2つ
ビジネス書をネガティブにとらえている人は、主に「自己啓発本」のことを指しているようです。
① ビジネス書(自己啓発本)を読んで満足しているだけでは何も変わらない
「ビジネスや人生における心構えや精神論」が語られている書籍を読んでも、日々の生活に生かさなければ意味がないと考えている人もいます。
けれども、読むことでモチベーションがアップし、「明日も仕事を頑張ろう!」と思えるような内容なら、今、具体的に行動を起こさなくても、良いのではないでしょうか。
そのモチベーションが続く限り、生活にはよい影響があります。
② 著者の自己満足に終始している本の割合が多い
再現性が低く難しいことを、誰にでもできる「たやすいこと」のように書いてある本は、読むと自信をなくす場合がありますよね。
成功者の特異な精神論と華やかな生活ぶりが書いてあるだけの本は、読んでも得るものは少ないでしょう。
自己啓発書は、著者のセミナーやオンラインサロンの窓口になっている場合もあります。
この行為自体に問題はありませんが、料金が高額な場合はご注意ください。
ビジネスマンの読書量は?成功者はみな読書家!
アメリカの情報誌、ビジネスマネージメントディグリーによると、富裕層の88%が1日30分以上ビジネス書を読んでいるそうです。
また世界の成功者には読書家が多いのも世間でよく知られた事実です。
孫正義さん | ソフトバンクグループ創業者。起業2年後に患った肝炎で入院していた3年半で3,000冊もの本を読破。 |
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ビル・ゲイツさん | マイクロソフト創業者。どんなに忙しくても就寝前1時間の読書は欠かさない。 |
柳井正さん | ユニクロの創業者。朝6時半に出社、夕方4時に仕事を切り上げ、帰宅後は読書。 |
イーロン・マスクさん | テスラ自動車CEO。いじめられっ子だった少年時代には1日10時間本にかじりついていた。10歳から独学でプログラミングの勉強を開始。 |
ウォーレン・バフェットさん | 投資家。1日に800~1,000ページほど本を読む。 |
大谷翔平さん | メジャーリーガー。小説からビジネス書まで何でも読む。気になる言葉をノートに書き留めている。 |
国立青少年教育振興機構は23日、全国の20~60代の男女5千人を対象に、読書習慣に関して調査した結果を発表した。全年代を合わせ、1カ月に本を全く読まないとした人は49.8%に上った。(引用元:日本経済新聞2019年12月24日)
日本では、1か月に1冊も本を読まない人が約半数にのぼります。これはある意味チャンスです。
ビジネス書を読む際の注意点3つは?
「ビジネス書は読むな!」「ビジネス書は読まなくていい!」と主張する人がいるのは、ビジネス書は玉石混交だからでしょう。
1冊1,500円くらいする本も多いので、選ぶ前に要約サービスでチェックするのもおすすめですよ。
フライヤーなら月額1,980円で3,000冊以上のビジネス書の翻訳が読み放題、聴き放題です。1冊10分で読めて、音声なら15分で聴けます。
① 「○○(特定の副業・投資)で稼いでいる」とされる著者の本は要注意
具体的には、ビットコイン、不動産投資、MLM(ネットワークビジネス)、せどり、FX、株などで大成功した人が、豊かな暮らしぶりを紹介するような本は、リスクやデメリットがあまり語られていない場合が多いので、必ずその投資や副業に批判的な内容の書籍も一緒に読んでみましょう。
② ビジネスマンの心構え・精神論(自己啓発本)を読むなら古典的ロングセラー、ベストセラーから座右の書を選ぼう
新刊の自己啓発本は、内容がほぼ同じだったりする場合が多いので、古典的なロングセラーかベストセラーの中から、自分の気に入った本を「座右の書」に選び、何度も読んでみてはいかがでしょうか?
「座右の書」になりそうなおすすめのロングセラー・ベストセラー(自己啓発本)
- 『夢をかなえるゾウ』水野敬也 (著)
- 『嫌われる勇気』岸見 一郎、古賀 史健 (著)
- 『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー (著)
- 『うまくいってる人の考え方』ジェリー・ミンチントン (著)
- 『バビロンの大富豪』ジョージ・S・クレイソン (著)
- 『人は話し方が9割』永松茂久 (著)
- 『ザ・シークレット』ロンダ・バーン他 (著)
- 『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン (著)
- 『ドラッカー 365の金言』P.F.ドラッカー (著)
- 『人を動かす』D・カーネギー (著)
すべて購入するのは大変なので、前述したビジネス書の要約サービス・フライヤーの利用がおすすめです。
③ ビジネス書を読むなら、あらかじめ「自分の知りたいこと」を明確にしてから本を選ぶ
専門書は5~10冊も読破すれば、初心者相手にレクチャーできるほど詳しくなれるとされています。
目標が決まれば、同じジャンルの本を連続で数冊読破してみましょう。非常に効率の良い読書ができます。
もちろん最初は苦労しますが、読めば読むほどスラスラ読めるようになりますので、速読も可能です。
④ インプット(読む)だけではなく、アウトプット(話す・書く)もお忘れなく
精神科医の樺沢紫苑先生の説では、読書に関するインプットとアウトプットの配分は3:7がベストだとか。
読んだ内容をしっかり記憶して、実生活に生かすには、アウトプットも必要です。
ビジネス書の場合は、蛍光マーカーでラインを引いたり、気づいたことを本に直接書き込んでいくと、断然頭に入りやすくなります。
読書家で有名なマイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツさんも本の余白は、メモばかりだそうです。
小説ばかり読む人はどうなの?
今回のテーマはビジネス書ばかり読む人についてですが、「小説ばかり読む人」の特徴はどうなのでしょうか?
小説は娯楽なので「小説ばかり読む人=小説を読むのが趣味の人」となります。
とにかく、日本人の半数は月に1冊の本も読まないので、たとえ小説ばかりだとしても、高尚な趣味だといえるでしょう。
「小説ばかり読む人」の一般的な特徴は次の通りです。
- 語彙力が高い、ボキャブラリーが豊富
- 感情表現が豊か
- (長編小説を読める人は)忍耐力がある
小説ばかりでも読書のメリットはありますが、成功者や富裕層はさまざまジャンルの本を読む傾向にあるので、転職や昇格を目指す場合はビジネス書にもチャレンジしてみましょう。
歴史書や偉人伝も、他人の成功や失敗から学べますので、成功の確率を上げ、失敗の確率を下げることができますよ。
読みたいビジネス書を探すには、本の要約サービスがおすすめ!
ハードカバーのビジネス書は1,500円〜2,000円ほどするので、面白くなかった場合は「痛い出費」です。
本の要約サービス・フライヤーは、ビジネス書を中心とする書籍を1冊10分(音声で聴く場合は15分)に要約しています。
月額1,980円(税込)のゴールドプランに申し込めば、3,000冊以上の要約が読み放題。
要約だけでも構いませんが、面白いと感じた本は、オリジナルを購入してみましょう。
先に大まかな内容がわかっているので、つまらなくて積読になってしまう心配もありません。
ビジネス書を最後まで読めないの原因は「読むのが遅い」から!速読で複数回読もう!
購入した本が積読(つんどく/読破できずに放置)になる理由の1つとして、「読むのが遅い」ということがあります。
読むのが遅いと1週間くらいかかることもありますよね。
途中で忙しい日もあるでしょうから、数日ぶりに読書を再開しても、それまでのあらすじをほとんど忘れていることもあります。
たいていの場合、最初から読み直すか、諦めてしまうかのどちらかになりそうですが、読み方を変えるトレーニングをすれば、1冊を1日か2日で読み終えられるため、積読になりようがありません。
また、最初に要約を読んでおけば、速読は簡単になり、読書後に要約に目を通せば、記憶の定着を助けます。
速く読んでもゆっくり読んでも、本の内容は忘れてしまうものです。
ならば、速く読んで読み直すのがベストです。複数回読み直せば長期記憶として定着しやすくなります。
平均的な読書スピードは分速500文字、速読のトレーニングにより、多くの人が分速3,000文字〜5,000文字を達成できています。3度読んでも時間が余ります。
専門書は最初こそ苦労しますが、登場する単語の意味さえわかれば、当然のことながらどんどん読むのが速くなってなっていきますよ。
おすすめの速読トレーニングは後程ご紹介します。すべてオンラインです。
さまざまなジャンルの本を読むのがおすすめ!
日本人の約半数は1ヶ月に1冊も本を読みません。
ネットでも必要最低限の知識を得ることができますが、ネットの記事は多くても1万字。一方、書籍は短いものでも1冊8万字ほどあります。
ビジネス書だけ、小説だけでも、本を読まない人には十分差を付けられますが、せっかくなので、さまざまなジャンルにチャレンジしてみてはいかがですか?
小説の読書は娯楽の一つですがボキャブラリーが豊富になり、ビジネス書の読書は仕事に直結する大きなメリットがあります。
ファーストクラスの乗客は、小説からビジネス書まで、さまざまなジャンルの本を大量に機内に持ち込んでいるそうです。
あなたの人生を変える速読・記憶術オンライントレーニングおすすめ4選
①『速読解Biz』は月々2,980円(税込)~速読を学べる!
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【日本速脳速読協会】TERRACE(テラス)の速読を自宅で受講できる!大人と大学生対象の速読解Bizとは?【料金や口コミも!】! |
②『川村式ジョイント速読術』は任天堂DSで有名な川村明宏博士のメソッド!
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申込はスマホからも可能ですが、トレーニングはパソコンでおこないます。
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速読解Bizと川村式ジョイント速読術は、速読に特化したメソッドですが、ソクノー(SOKUNOU)は、速読力のほかに、速聴力、記憶力も総合的にトレーニング。
所要時間は1日わずか7分間。脳トレは通勤時間にも楽しめます。
ディスプレイの大きいパソコンでのトレーニングがベストですが、スマホでも可能なので、パソコンをお持ちでない方におすすめ。
最初に年齢設定ができるので、子どもの利用も可能です。
料金は月々わずか4,980円(税込)。追加のアカウントは1名1,980円(税込)。親子で楽しめます。
④『ジニアス記憶術(ジニアスメモリー)』は1日7分で記憶力そのものを向上!
1日7分ほどの簡単な脳トレで、記憶力そのものを向上させます。トレーニングには、川村式ジョイント速読術も組み込まれているので、速読力も同時にアップ!
電話やメールで講師に相談できるので、モチベーションも維持できます。
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