「読んでいない本を多数所有(積読/つんどく)している人」のことを「積読家(つんどくか)」と呼びますよね。
積読家のなかには、積読にメリットを感じている人もいるし、逆に積読がストレスになっている人もいます。
今回の記事ではそんな「積読家の心理」に迫ってみたいと思います。
また、できることなら早期に積読本を消化して、積読状態を解消したいと考えている人や、これ以上積読を増やしたくないと考えている人も多いでしょう。
ストレスになるような「積読の原因」の多くは①読むのが遅く読破できない ②内容が面白くないか、難解過ぎて最後まで読めないのいずれかになります。
「積読」の意味とは?「積読家」という言葉の使い方は?
積読、積ん読(つんどく)は、入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する言葉である。
「積んでおく」と「読書」のかばん語(混成語)であるとともに、「積んでおく」の転訛「積んどく」にも掛けている。(引用元:wikipedia『積読』)
「積読」は、スモッグ(スモーク(煙)+フォグ(霧))やピアニカ(ピアノ+ハーモニカ)、ダスキン(ダスト(ゴミ)+ぞうきん)などと同じ混成語です。
「積読」という言葉の初出は不明ですが、江戸時代から用例がいくつか確認されています。
明治に入ってからは、1879年出版の雑誌『東京新誌』に「ツンドク先生」「ツンドク家(ツンドクカ)」の用例があります。
雑誌『學の鐙(がくのあぶみ)』(1901(明治34)年11月号)にも、元東京市長の経済学者、田尻稲次郎(ペンネーム:田尻北雷/きたなり)氏が執筆した「書籍つんどく者を奨説す」に、「音読、黙読以外に、書物につんどくあり」と記載されています。
ちなみに丸善出版の『學の鐙(がくのあぶみ)』は、1897(明治30)年3月創刊。1903年に「學鐙(がくとう)」に名を改め現在まで続く日本最古のPR誌です。
日本では、明治以前から存在する「積読」という言葉ですが、海外には長い間積読に対応するような言葉はなかったようです。
ところが、2018年7月に英BBCの記事「tsundoku:本を買い、それを決して読まないということ」が出ると、「私も同じ!」「この現象に名前があったのか!」と共感する人が多く、現在「tsundoku」は、英語、フランス語、スペイン語ほか8言語のwikipediaに掲載されているそうです。
tsundokuka(積読家)の同義語は存在しない英語圏ですが、古い本や初版本、著者のサイン付きの本等を多数コレクションする「bibliophilia(ビブリオフィリア/愛書家)」や、社会生活や健康に悪影響を及ぼすほど本を集めてしまう強迫神経症の一種、「bibliomania(ビブリオマニア/猟書家)」という言葉は存在します。
単純に「読まない本が積みあがっている」という「状態」を指す「積読」という言葉ですが、日本の積読家のなかにも、愛書家や猟書家がいると考えられます。
したがって、自分自身を「積読家」と表現するのは良いのですが、本が増えることに罪悪感やストレスを感じていたり、依存症の一種の場合もあるので、他人を「積読家」だと指摘するのは、避けた方が無難ですね。
(良い悪いは別にして)
- 購入が目的なのはbibliomania(猟書家)
- 所有が目的なのはbibliophilia(愛書家)
- (まだ読んでいないだけで)読むことを目的として本を購入しているtsundokuka(積読家)
【積読の心理】積読が増えていく理由
読んだ本は「蔵書」となります。
ここでは、読まない本(読めない本)がどんどん増えていく「積読」の理由と心理を挙げてみます。
- 頻繁に書店に出向き、本を購入すること自体が、楽しみやストレス解消になっている
- 本との出会いを一期一会だと考え、書店で興味が向けば、とりあえず購入しておく
- 本の内容が面白くないか難解すぎるため、途中で挫折することが多い
- 途中で読書の時間が取れなくなり、そのまま挫折することが多い
- 最初から最後まで完璧に読もうとして、途中で挫折することが多い
積読になるのはネガティブな理由ばかりではありませんが、せっかく購入したからには、積読よりも愛蔵書にしたいですよね。
本の内容が面白くなかったり難解すぎて途中でリタイアした場合は、業者に買い取ってもらうのもいいですが、一定期間、寝かしておくことで、どういうわけか面白くなっていたり、スラスラ読めるようになっていることも多々あります。
積読は幸せにつながる!「積読のメリット」とは?
積読にストレスを感じている人に向けて、積読のメリットを考えてみましょう。
① 自分の部屋が小さな本屋さんになる
読んでいないとはいえ、過去にはタイトルやテーマにそれなりの魅力を感じて手に入れた本です。
眠れない夜にでも1冊選んで目を通してみたら、意外に面白くてますます眠れなくなる可能性もあります。
② 本棚を眺めているだけでノスタルジーに浸れる
電子書籍なら本棚ではなくダウンロード済みリストになりますが、あの頃の自分は「どんな心境でこのタイトルの本を選んだのか」と考えるだけで、感慨深いものがあります。
③ いつのまにか手に入らない本になっていたり、プレミアが付いている場合もある
本棚を整理していたら、業者が購入時の何倍、何十倍で引き取ってくれるような希少本が出てくる可能性もあります。
本は食品ではないので、購入さえしておけば、絶版になってもいつでも読めます。
④ 友だちや恋人が家に来たとき誇らしい
学者や専門家が本棚の前で、インタビューに答えていたり、解説しているシーンをテレビで見かけることがありますよね。
家に訪問した知人に知的な自分をアピールできますが、本棚を見た友だちに「私もこれ読んだ!この本、大好き!」と言われ焦るのは「積読あるある」です。
積読はストレスになる!「積読のデメリット」とは?
積読はメリットよりもデメリットの方がはるかに大きいと感じている人が多いようです。
① 住宅事情によっては、保管場所が狭く防災の観点からも好ましくない
日本は地震大国のため、積読家だけではなく読書家も、寝ている場所に本棚が倒れてこないよう注意しましょう。
② 金銭的な損失
残念ながら、購入した金額より高値で売却できる本は非常に稀です。
③ 罪悪感を感じる
未読の本が多数あるのに新しい本を購入してしまった場合、罪悪感を感じる人もいるようです。
こうした精神状態の場合は、部屋にある積読を見るだけでもストレスになりがちなので、本を処分するか積読状態を解消しましょう!
積読がストレスになるなら、積読書を消化し積読を解消しよう!
本をお部屋のインテリアと考える人や珍本のコレクターでもない限り、積読書を消化して、積読状態の解消を考えましょう。
積読の主な理由は、買ったからには最後まで読みたいのは山々だけど、読めないことです。
積読になるのは読書スピードが遅いから!「速読」をマスターする
日本人の平均的な読書スピードは、分速5〜600文字とされています。
平均的なボリュームの本だと、休憩なく読書速度を落とさないと仮定しても、読破に4〜8時間もかかり、日中仕事のある人なら読了に1週間以上かかる場合もあります。
途中で読めない日が続くとそれまでのストーリーが怪しくなり、最初から読み直してさらに時間がかかったあげく、結局挫折してしまったりします。
本は1〜2日で読み終え、複数回読むのがベストです。
速読のトレーニングをすれば、読み方が変わり、1冊3〜10倍のスピードで読めるようになり、積読も解消できますし、新たに積読を増やすこともありません。
積読になるのは面白くない(または、難しすぎる)書籍を買ってしまうから!「要約サービス」を利用する
ビジネス書中心となりますが、1冊10分程度で要約が読める(音声なら15分で聴ける)サービスがあります。
本の要約サービスフライヤーなら月額1,980円のサブスクリプションで、3,000冊以上のビジネス書の要約が読み放題。
フライヤーは、ベストセラーやロングセラーはほとんどカバーしています。
フライヤーを上手に利用すれば、面白くない本を購入してしまうリスクを最小限に抑えることができます。
また、あなたの積読がビジネス書中心なら、要約を聞いて、もう一度読み直すか、処分するかを決められます。
難解な内容の書籍も要約から目を通せば、スラスラ読めますよ。
積読になるのは完璧を目指すから!興味のある項目だけ読もう!
本に書いてある知識を全部吸収しようと、完璧に読み込もうとするからこそ、途中で挫折してしまうこともあります。
ビジネス書なら目次を見て、自分が興味を持っている部分だけ読んでも大丈夫。
最初に興味のある部分を読むことで、その他の部分にも興味が湧くこともあります。
読み返すとしても、一度最後まで読んでからの方が合理的。なんとなくでも全体像を把握してからの方が、記憶として定着します。
時間のある休日にでも、「積読本の目次だけチェック」してみることもおすすめです。
一度は興味を持って購入した積読です。その中には必ず読みたいと思える本がいくつも見つかるはずです。
積読家の心理は複雑!ストレスを感じれば解消しよう!
積読家の心理は、ネガティブなものだけではなく、ポジティブなものもあります。
本との出会いは一期一会。いつ絶版になり幻の一冊になるかわかりません。
そうはいっても、永遠に積読状態ではもったいないです。
積読の原因は、読書速度が遅かったり本の内容がつまらないことがほとんどなので、速読のトレーニングや要約サービスを上手に利用し、積読を愛蔵書に変えていきましょう。
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