「速読」といえば、1冊の本をわずか数秒で読み終えるパフォーマンスを想像する人も多く、一部の人だけの「特殊能力」もしくは「嘘」だというイメージを持たれることもありますよね。
実際は、読み方を少し変えるだけで、ほとんどの人が2倍速、3倍速は簡単に達成できます。
2010年4月7日放送のNHK総合「ためしてガッテン」では、一般の人が速読にチャレンジしました。
少し古い番組になりますが、当時から速読の方法は基本的に同じなので、詳しくご紹介したいと思います。
記事の後半では、パソコンやスマホを使ったトレーニングのサービスもご紹介しますね。
NHK・ためしてガッテンで紹介された速読とは?
NHKで速読の方法が詳しく紹介されたのは、2010年4月10日放送のためしてガッテン「脳元気ラクラク速読術、新聞1枚で物忘れ防止、2倍速で読めて内容も心に残る!」の回でした。
平均的な日本人の読書スピードは1分あたり500文字程度だとされています。
速読のトレーニングをしていない人の場合、音読しなくても(声に出して読まなくても)、一文字一文字心の中で黙読する習慣がついているので、早口言葉の限界である分速800文字を超えることは困難です。実はこの習慣が速読の邪魔をしています。
本は速く読めば読むほど、理解度は下がると思われがちですが、速読の達人となれば、読み方だけではなく「脳の使い方」も違うため、むしろ平均的な人よりも内容を内容を良く理解しています。
ためしてガッテンに登場した速読の達人は、一般社団法人・日本ショートスリーパー育成協会、代表理事の堀 大輔さん。
堀さんは分速10,000文字の速読を披露し、内容もしっかり理解していました。
速読のトレーニングをしていない人が読書をするとき、声に出さなくても、文章を脳内で「音声化」するため、音声処理に関わる「ウェルニッケ野」が活発に活動します。
一方、速読の達人は、文章を脳内で音声化することはありません。トレーニングにより視野が広くなり、数行〜1ページの「かたまり」を「イメージ」として捉えていきます。
トレーニングにより脳の前帯状皮質(ACC)を活性化すれば、脳内で音声化することなく、瞬時にイメージ化でき、記憶も定着します。
一般的に脳のワーキングメモリー(短期的な作業記憶領域)には、単語にして4個程度しか保存できないとされていますが、ACCの活性化により、より多く保存できるようになり、忘れにくくなります。
速読をマスターするには、読み方だけではなく、視野を広げるトレーニングもおこないます。
ためしてガッテンでは、日本速読協会の会長であり、トップインストラクターの井田 彰さんが、満席のNHKホール(収容人数3,800名)に座るゲストの小林幸子さんをわずか10秒で見つけ出しました。
NHK・ためしてガッテンで紹介された速読トレーニングの具体的な方法と効果は?
ためしてガッテンでは、新聞を利用した10日間のトレーニングで、普段の読書スピードの2倍の速度を目指しました。
トレーニング方法は以下のとおりです。これを10日間毎日続けます。
- 記事の「見出し」から内容をイメージしてみる。ACCが活性化する。
- 一文字ずつ読まずに、かたまりごとに小さな波を描くように目を動かして読む。目線が下から上にあがるときは次の行を見る。新聞は1行が短く、かたまり読み(ブロック読み)のトレーニングに最適。
- 1面のコラム(天声人語や編集手帳等)を30秒間で読む。かならず時間を計測する。
NHK・ためしてガッテンで紹介された速読の効果は?
3名の一般人が10日間毎日この訓練を続けた結果、3名とも普段の2倍以上の読書速度にスピードアップしました。
NHK・ためしてガッテンの速読の回の監修は、スーパー速読の日本速読協会
日本速読協会は1984年に発足した歴史ある団体。
この速読にはリラックスが必要なので、腹式呼吸である「丹田呼吸法」からマスターします。
さらに視野の広がりと視神経を発達させるトレーニングもおこなうので、車の運転やスポーツにも良い効果をもたします。
NHH教育「極める!」ではタレントの佐藤江梨子さんが速読に挑戦!
NHKでは、ためしてガッテンのほかにも、何度か速読についての特集をしています。
2011年7月4日、NHK教育「極める!」(佐藤江梨子の読書学)の回では、タレントの佐藤江梨子さんが速読にチャレンジしました。
左がトレーニング前の佐藤さんの目の動き、右が速読をマスターしている吉良さんの目の動きです。
1分あたり3,000文字以上読めるようになれば、吉良さんのように視線を横に滑らせる読み方に変わります。
東京大学のウエダ教授が、佐藤さんの頭に30個のセンサーを付けて実験しました。
速読のトレーニングをしていない人は、読書中、心の中で一文字一文字読むので、耳の上の「聴覚性言語野」が活発に働きます。佐藤さんも「聴覚性言語野」が働いていました。
実際には声を出して読み上げていなくても「聴覚性言語野」が働きます。これが読むスピードを遅くしている原因です。
速読するには、1文字1文字読むのではなく、数行~1ページ単位で読みます。
- 視野を広げるトレーニング(上下の〇を同時に見る訓練。続けていくうちに何行か同時に見えるようになる)
- 心の音声化をなくすトレーニング(文章の中の漢字のみを目で追う)
佐藤江梨子さんの場合は、速読教室で10日間訓練したところ、1分あたり1,189文字だった読書スピードが、終了後には1.66倍の1,920文字になりました。
民放だけではなく「ためしてガッテン」等NHKでも紹介される速読
Googleで「速読」と検索すると「うさんくさい」「効果なし」というサジェストワード(検索候補)が出てきます。
これは「速読」という単語とともに「うさんくさい」「効果なし」という単語を一緒に検索する人が少なからずいるということです。
速読がうさんくさいものなら、NHKで紹介することはまずありません。速読に興味があるけど、うさんくさいのではないかと躊躇している人がいたら、もったいない!
体験レッスンのある教室やトライアル期間のあるオンライントレーニングを試してみませんか?
パソコンやスマホで速読のオンライントレーニングができる!おすすめ3サービス!
新聞や手持ちの本で速読を習得することは、難しいと考えるあなたには、オンライントレーニングがおすすめ。
全国各地に教室もありますが、子ども一緒になる可能性もあるので、抵抗のある方はオンライントレーニング一択ですよ。
以下に紹介するトレーニングは、基本的に眼筋と右脳を鍛える方法なので、ためしてガッテンで紹介されたものと同じような方法です。
①『速読解Biz』月々2,980円(税込)~速読を学べる
速読解 Bizの「4か月お得パック」なら、月々わずか2,980円(税抜)と超低料金で速読を学べます。契約中は回数無制限で利用可能。
簡単な目のトレーニングと脳トレで、隙間時間に5分でも10分でも楽しめます。
速読解Bizは、25年以上前から日本全国で速読教室を運営している日本速脳速読協会が開発したメソッドで、教室と同じトレーニングが自宅でおこなえます。
大学生と社会人が対象。申し込みはスマホからでも可能ですが、パソコンとiPadでトレーニングします。
②『川村式ジョイント速読術』任天堂DSで有名な川村博士のメソッド
「川村式ジョイント速読術」を開発した川村明宏博士は、日本における速読の第一人者で、日本で唯一速読に関する特許を取得している方です。
川村式速読術の歴史は古く40年以上になります。現在では日本のみならず、アメリカでもシェアナンバー1を獲得。
「川村式ジョイント速読術」は、1日わずか7~10分程度の簡単なトレーニングで、多くの受講生が分速5,000文字から10,000文字を達成。※平均速度の10~20倍以上
メールと電話で講師に相談可能で、月々わずか4,980円(税抜)。申し込みから1か月のトライアル期間があります。
申込はスマホからも可能ですが、トレーニングはパソコンでおこないます。
③『ソクノーSOKUNOU速読術・記憶術・暗記術』
速読解Bizと川村式ジョイント速読術は、速読に特化したメソッドですが、ソクノー(SOKUNOU)は、速読力のほかに、速聴力、記憶力も総合的にトレーニング。
所要時間は1日わずか7分間。脳トレは通勤時間にも楽しめます。
ディスプレイの大きいパソコンでのトレーニングがベストですが、スマホでも可能なので、パソコンをお持ちでない方におすすめ。
最初に年齢設定ができるので、子どもの利用も可能です。
料金は月々わずか4,980円(税込)。追加のアカウントは1名1,980円(税込)。親子で楽しめます。
あなたの人生をイージーモードに!おすすめの記憶術
『ジニアス記憶術(ジニアスメモリー)』は1日7分で記憶力そのものを向上!
1日7分ほどの簡単な脳トレで、記憶力そのものを向上させます。トレーニングには、川村式ジョイント速読術も組み込まれているので、速読力も同時にアップ!
電話やメールで講師に相談できるので、モチベーションも維持できます。
毎月払いだと月額2,980円(税込)、1年パックで月額1,980円(税込)と、とてもリーズナブルです。7日間の無料トライアル期間があるので、向いていない場合の金銭的なリスクはありません。
ジニアス記憶術は怪しい?詐欺?開発者、川村博士の経歴や記憶の宮殿などイメージ記憶術を活用した画期的なトレーニング内容も徹底解説! |